生活習慣病

これまでの生活習慣の乱れをきっかけとして発症する病気を総称して生活習慣病といい、代表的な疾患として高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症(痛風)などがあります。これらの病気は一般的に自覚症状が出にくいため、放置しておくと血管がダメージを受けることで脳血管障害(脳出血や脳梗塞、くも膜下出血)や虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、腎臓病など体のあちこちの臓器に悪影響を及ぼし、命にかかわる状況に発展することがあります。

高血圧

高血圧が体に悪いことは言うまでもありません。2025年に日本高血圧学会から発表されたガイドラインでは、年齢や合併症によらず診察室血圧が130/80mmHg未満、家庭血圧は125/75mmHg未満のコントロールが推奨されています。

しかし高血圧の原因は人によって異なりますし、血圧を下げすぎるとかえって臓器障害を生じる可能性があります。さらに血圧を下げる薬にも多くの種類があるため、当院では患者さんごとに最適な治療方法を提案させていただいています。

糖尿病

血液中のブドウ糖は、インスリンというホルモンの働きによって細胞内に取り込まれますが、インスリンの分泌不足(Ⅰ型)や、インスリンが効きにくい=抵抗性(Ⅱ型)ために、ブドウ糖が体内に取り込まれずに高血糖が持続するのが糖尿病です。

糖尿病は血液検査で診断される病気ですが、発症初期は自覚症状が出にくい病気です。高血糖の状態が続くと、異常に喉が渇く、多飲や多尿、疲れやすい、体重減少などが現れるようになりますので、これらの症状がある場合や心配な方は受診することをお勧めします。

糖尿病を長期間放置すると、高血糖による血管障害がみられるようになり、特に細い血管の障害による手や足のしびれ(神経障害)、視力障害(網膜症)、腎臓の機能障害(腎症)は

糖尿病の三大合併症とよばれています。そのほかに、糖尿病は太い血管の動脈硬化も促進させ、脳血管障害や虚血性心疾患といった命にかかわる危険な病気を生じる可能性を高める恐ろしい病気です。

当院では患者さんひとりひとりのライフスタイルに応じ、生活習慣(食事や運動、ストレス管理など)の改善に対する指導とともに、必要に応じた薬物療法も行っていきますので、お気軽に受診してください。

高尿酸血症

血液中の尿酸と呼ばれる物質が増えると、尿酸が関節内にたまって炎症をおこし、痛風と呼ばれる強い痛みが生じます(足の親指の付け根に多い)。また高尿酸血症は尿路結石の原因となるほか、腎機能障害や動脈硬化の原因にもなり得るため、過去に健診等で尿酸値の異常を指摘されたことがある方や、心配な方はぜひご相談ください。

脂質異常症

血液中の脂質と呼ばれる物質のうち、LDL(悪玉)コレステロールが高い、中性脂肪(トリグリセライド)が高い、HDL(善玉)コレステロールが低い状態を脂質異常症と呼びます。脂質異常症も自覚症状に乏しく、検査結果で脂質異常症と診断されるケースも多いですが、自覚症状が出ないために放置し続けてしまうケースが数多く見受けられます。

しかし長期にわたって脂質異常状態が続くと動脈硬化が進み、脳血管障害や虚血性心疾患といった重篤な合併症を発症する可能性が高くなりますので、健診などで上記の数値の異常を指摘された方は、自覚症状がなくても一度当院を受診してみてください。